「まつ毛エクステンションの危害」情報 国民生活センター
Posted on | 10月 16, 2011 | No Comments
独立行政法人国民生活センターは2011年9月29日付けで、「まつ毛エクステンションの危害」情報を発表した。
国民生活センターのPIO-NETに寄せられた2011年の相談件数はいまのところ22件で、前年同期は42件あったことから半減している。
相談件数の推移は
2010年/93件
2009年/99件
2008年/50件
2007年/36件
2006年/11件
となっている。
国民生活センターでは、「まつ毛エクステンションの危害」情報について、2010年2月にも発表、広く注意を呼びかけていた。
なお、まつ毛エクステンションは、平成20年3月7日付けお厚生労働省健康局生活衛生課長通知で、美容師の業務とされたが、その後も美容師以外の施術が後を絶たないという。
国民生活センターでは、今回、
……「角膜に傷がついた」「まぶたが腫れ、まつ毛がとれた」など、施術後に眼科へ行く羽目になったケースが多いようです。目元というデリケートな部分に行うまつ毛への施術は、特に危害が発生しやすいため、細心の注意が必要です。……
と再度の注意を呼びかけている。
【国民生活センターが発表した最近の事例】
•まつ毛エクステの店でまつ毛を付けたら、接着剤が目にしみて左目がぼやけ、一時的に視力が落ちた。店に代金の返金と補償を求めたい。
•サロンでまつ毛エクステンションを行った。翌日から目が腫れて、目の周りとまぶたの裏に白い発疹ができた。補償を求められるか。
•まつ毛エクステンションで目が腫れ、2カ月以上通院した。ひどく傷ついたので、弁護士を通して慰謝料を要求したが、対応されない。
•無料情報誌で知ったまつ毛エクステ専門店で施術を受けた。その夜から左目が充血した。目薬で少し改善したが、どうすべきか。
•娘がまつ毛のエクステンションを受け、目にリムーバー等が入り、眼球に傷がついた。リムーバーの成分を知りたい。
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まつ毛エクステンションは、美容師に認められた業務だが、施術部位が眼部であるため、習熟者が細心の注意を払って施術しないと、事故を起こすこともある。事故を起こした場合は、当然その責任を問われる。
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