「5坪サロン」には看板メニューが必要だ
Posted on | 6月 9, 2015 | No Comments
前回、失敗しない新規開業店として「5坪サロン」を提案した。要は、出店経費を極力抑えた、1人営業・完全予約制の美容室である。この「5坪サロン」を間違いなく成功させるには、近隣他店にはない、独自の「メニューX」が必要だ、とも主張した。
近隣他店にはない、独自のメニューといっても、それは1人営業の個人店ならではの特長を活かしたものになる。大型店がやっているようなヘッドスパやトータルビューティは当然、想定外だ。
1人営業の美容室の特長は、顧客との関係が濃厚なことだ。この関係を煩わしく感じるような人は私の提案する「5坪サロン」には向いていない。いや美容師に向いているとはいえないだろう。
スタッフの大勢いる大型店でも、顧客との個別対応に力をいれているが、おのずと限界がある。お客様の要望にはある程度対応できるにしても、要望を通り超した、我が侭までは応じられない。その点、1人営業なら融通を利かせることができる。我が侭だって聞いてあげられる。
だから顧客と店主の関係は濃厚なものになり、両者の絆は強まるはずだ。両者の関係が強ければ、逆に店主の要望も聞いてもらえることだってある。客と美容師の関係が生涯続く可能性は高い。
この関係を最大限に活かした「メニューX」を店の看板メニューすればいいわけだ。
パーマは髪の毛が傷むので近年急減しているが、髪の毛の傷まないパーマはある。ヘアカラーにしても髪の毛を傷めずに染める方法はある。育毛にしても男女を問わず、効果のある方法はある。頭皮・肌を健康にするエイジングケアもある。しかも、それらは効果が如実に実感できる。
これらのすべてをメニュー化する必要はない。他店になくて、しかも効果があるもの、違いがお客様にわかるものなら、一つで十分だ。
私がかねてから提唱している「お客様の悩み解消サロン」なら、一日8時間、週休2日の営業で月100万円売りあげるのも夢ではない。
【小山秀男氏のホームページ】
http://www.koyama-lab.com/
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