化粧品は効果が求められる第2ステージに
Posted on | 10月 9, 2014 | No Comments
資生堂が満を持して9月に発売した美容液「アルティミューン」が注目を集めている。そのキャッチフレーズは「美しいひとには、免疫がある」。
免疫をつかさどるランゲルハンス細胞にはたらきかけるのを最大の特徴としている。その結果、「肌本来の美しさを引き出す」とアピールする。
資生堂の魚谷雅彦新社長が就任以来、「欧米の高級ブランドと戦える化粧品」を目指して開発した、資生堂の威信をかけた戦略商品が「アルティミューン」である。
宣伝手法も従来の新製品とはひと味違い、日本を代表する女優、女性タレントを動員してのイベント開催や、そのイベントと連動させたネット上の口コミによる宣伝手法を用いている。マーケットを熟知した魚谷社長ならでは宣伝戦略として、こちらも注目されている。
この新製品、なぜこれほどまでに注目されているか?
答えは、これまでの化粧品の常識を一歩踏み越えた化粧品だからである。
これまでの化粧品は、潤いを与える化粧品だった。いろいろな宣伝文句を並べ立てても、結局のところは「肌に潤いを与える」までの化粧品だった。
しかし、新製品は角質層の下にあるランゲルハンス細胞にはたらきかける。
これまでの化粧品は、肌(角質層)に付着し、潤いを与えるのが限界で、角質層の下には入らない。だから、時間が経てば肌は元の状態に戻る。
ところがランゲルハンス細胞にはたらきかける新製品は、「免疫を目覚めさせ」(資生堂のコピー)、「肌本来の美しさを取り戻す」(同)。
早い話、これまでの化粧品では肌への効果はまったくないのだが、資生堂の新製品は効果が期待できる。まさに画期的な新製品といえる。
これまでの化粧品を第1ステージとするなら、資生堂の新製品の登場は、化粧品の第2ステージの幕開けといえるもので、免疫にはたらくことで実績のある免疫美容とようやく同じレベルになったといえる。今後多くの化粧品メーカーがこの免疫の分野に進出してくるのは間違いない。だから画期的で、注目を集めているのである。
実際、ランゲルハンス細胞にはたらきかければ肌は本来の健康的で美しい肌になる。そのことは私が開発した免疫美容で実証されている。
免疫治療で先進的な研究をしている白川太郎博士を会長に迎え、先日(9月30日)、日本免疫美容学会の第1回学術会議が開かれたが、この学術会議ではこれまでの肌の改善事例が報告されるとともに、白川博士により医学的な解析が行われ、アミノ酸複合体の果たす役割、その威力が医学的に証明された。
会員サロンの多くは、肌に悩みを抱える多くの顧客が来店し、不況下のいまでも安定的な売上を維持している。アミノ酸複合体の化粧品の効果は確かで、確かな効果があれば顧客は固定客になる。
誕生したばかりの日本免疫美容学会をメジャーな学会へと育てるのが、いまの私の夢である。学会の加入サロンに行けば健康で美しい肌になれる、そんな会に育てたいと願っている。
そして、理美容サロン、エステティックサロンにとっては、日本免疫美容学会に加入することが、一つのステータスになるような、そんな学会にしたい。
免疫美容には30年の歴史があり、数々の肌の改善事例がある。ようやく大手化粧品が第2ステージに駒を進めてきた、と感慨深いものがある。
【小山秀男氏のホームページ】
http://www.koyama-lab.com/
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