理美容ニュース

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美容店の大廃業時代の到来

Posted on | 6月 10, 2014 | No Comments

小山秀男の日々雑感
アベノミクス効果で日本中が沸いている。円安効果、株価上昇だけにとどまらず設備投資も増えているというから本格的だ。

消費税増税もあり物価は上昇し、人手不足の業界が増えている。人手不足になれば賃金も上昇する。賃金が上がれば、消費がさらに進む。この調子でいけばインフレ目標2%どころか5%も可能だとの声も聞く。

美容店はこれまで増え続けてきた。他の個人事業が減少する中、特異な状況といえるが、これは業界の景気がいいから増えたのではない。10年ほど前に業界に入った人たちが独立期を迎えたからに過ぎない。独立しなければやっていけいから独立開業している。

しかし、これまで増え続けてきた美容業だが、この1,2年をピークにこれからは減少に転じる兆候がみてとれる。もともとオーバーショップ状態だったけでに、減少に転じるとなると、その勢いはすさまじい。大廃業時代の到来だ。

その背景には少子化もあるのだが、それよりもアベノミクス効果が美容業界には意外にも逆風に作用するからだ。
景気が回復すると、美容師のなり手が減り、人手不足に陥る。いま従業している美容師さんだって、高給を得られる他業に転職することも考えられる。美容業界も給料をはじめ待遇を改善しないと人材は得られない時代になるが、いまの美容業界にそれができるかというと、残念ながら難しい。

人手を確保するには、収益をいま以上に上げなければならない。しかし、カット&ブロー中心のメニューでは難しい。インフレに乗じて料金の値上げができればいいのだが、オーバーショップ状態では安易な値上げは客離れを招くだけだ。

美容店舗数がこれまで増えて続けてこれたのは、ある意味デフレの恩恵を受けていたともいえる。景気が悪いから、手に職を持てる美容師志望が増えていたし、料金も他業ほど下げずにやってこれた。これからはそういうわけにはいかない。

富裕層を相手にした一部の高級美容店、その真逆の短時間・低料金の業態店の市場は期待できるが、美容店の多くを占める街の美容店は苦境に立たされる。とりわけ、3~5人程度のスタッフを雇っている店の生き残りは難しく、現状のままでは間違いなく廃業に追い込まれる。
こうして大廃業時代がやってくる。

この難しい時代をどう乗り越えればいいのか。私は以前より、カット&ブロー中心の美容業界に苦言を呈してきたが、要はカット&ブロー一辺倒から脱皮することだ。
例えば、景気が回復して水商売の女性達も俄然、活気がでてきたが、彼女らが望む結髪やアップスタイルのできる美容師さんは少ない。社会の変化に上手く対応すれば必ず勝機はある。

美容師さんなら技術が上手いのはあたりまえ。生き残るには「腕」よりも「頭」を使うことだ。次回から、その「頭」の使い方について、私なりの方策を述べたい。

【小山秀男氏のホームページ】
http://www.koyama-lab.com/

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タグ: 小山秀男の日々雑感

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