理美容への助成金 約6500万円 厚生労働省
Posted on | 9月 16, 2011 | No Comments
厚生労働省は2011年9月15日開いた「生活衛生関係営業の振興に関する検討会」(以下、検討会)で、平成23年度に行う補助金助成事業の審査結果を公表した。申請のあったのは55件で、理容美容関係は10件、約6500万円の助成事業が認められた。
55件の申請のうち、1件はゼロ査定だったが、他の54件はA、B評価の満額もしくは、C評価の10%減額で承認された。補助金の総額は9億3903万円で、当初予算を大幅に超えるため、堀江裕厚生労働省健康局生活衛生課長は「政府の第3次補正予算に盛り込んだ」と語った。
審査は検討会に置かれた審査・評価会が、震災間連の事業は6月30日、他の連合会・組合関係は8月4日、生衛営業指導センター関係は8月18日の審査・評価会で決定した。
理容美容など生衛業の連合組合関係は、総額3億6448万円で、そのうち理容が6件で3099万円、美容が4件で3462万円、理容美容合わせて約6500万円の助成事業が認められた。
なお、全国生衛営業指導センター分は1億0933万円、地方生衛営業指導センター分は47都道府県合わせて4億6521万円だった。
厚生労働省では、年度内に補助金事業の途中経過を現地視察、実施者と意見交換をすることにしている。また、来年5月には事業目的の達成度などの評価を行う。
補助金助成事業は、効果測定や補助事業の選定などが問題視され、検討会で改善策を検討、従来全国生衛営業指導センターが仕切っていた補助金事業を検討会の審査・評価会で決めることにした。審査結果は公開することにしていたが、審査過程の詳細については公開されずに早くも、「審査・評価会での決定が形骸化されるのでは」と懸念する構成員の発言もあった。
この補助金助成事業は、行政刷新会議で廃止と判定されたが、名称を変更して復活。政府の財政方針から前年度予算より当初1割削減、さらに1割、計1.9割を削減して23年度予算に8億円を割り込む予算が計上された。今回は東日本大震災の復興支援の助成事業として8886万円が含まれているとはいえ、当初予算を大幅に超えるものとなった。
組合名とテーマ、助成金額(万円)
理容
連合会/就活ヘア/800
岩手県/震災復興支援/1675
福島県/訪問福祉理容/160
東京都/スマイルカット/144
新潟県/訪問福祉理容師の育成/160
和歌山県/高齢者への訪問理容/160
美容
連合会/組合リーダー育成/800
北海道/訪問美容の調査/160
岩手県/震災復興支援/2358
石川県/メイクアップ/144
タグ: 厚生労働省健康局生活衛生課, 補助金助成事業