日本の美容料金は安い
Posted on | 2月 14, 2020 | No Comments
日本の美容料金は安い。高級美容サロンといわれる一流店の料金が安い。定番メニューのカット&ブローの料金をみても、カミカリスマで三ツ星に輝いた6人の美容師の料金は6500円から1万5千円だ。
老舗の高級美容室の料金も前述の範囲に収まる。この料金、幅はあるにしろ日本国内では安くはない。しかし世界の高級美容室と比べると安い。
中国、香港、台湾、シンガポールなどの高級美容室は日本円に換算すると2、3万円ぐらい、欧米の一流美容室は5万円ほどと聞く。もっと高いという情報もある。
日本の高級美容室の安さは、中国版ツイッターといわれるウエイボーで話題になっている。
言い回しはいろいろだが、要は「欧米の高級美容室より技術・サービスはいいのに、料金は半分以下」というのだ。中国でも富裕層の女性の話になるが、訪日の際には美容室に行かない手はないという評判だ。
インバウンドに取り組む日本だが、爆買いから体験型へ、そして訪日観光客の数より、富裕層の誘致へとシフトしている。高級美容室を利用できるのは富裕層の女性になるだろうが、中国13億人のうち3%が富裕層だとしても4千万人、女性はその半分の2千万人になる。
先般のカミカリスマ発表会で、麻生太郎副総理は日本の理美容について「世界に誇るキラーコンテツ」と評価し、外国人観光客誘致の起爆剤として期待した。観光庁の長官も出席し同様に期待した。
資生堂は品質がよければ高料金でも売れる、として高級品の生産を国内で行うことを先日発表した。国内のほうが優れた原材料が安定して調達でき、良いものは高価格でも世界で売れる、という自信があるからだろう。
日本の理美容の技術・サービスは世界的にみても優れているというのが定評だ。世界の水準、グローバル・スタンダードから判断すれば、もう少し、といわず5割、10割アップしてもキラーコンテンツとして十分通用するはずだ。
いまの日本の美容室の料金は低迷している。これはある意味、世界的に見て安い高級美容室の料金が、重石になっている、という見方もできる。高級美容店の料金が上昇すれば、それに続く美容室の料金も上昇トレンドに変わる可能性があり、業界の生産性は大きく向上する。そういう期待もある。
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タグ: 理美容ラウンジ, 美容料金