カミカリスマ 理美容業界の活性化に期待
Posted on | 12月 6, 2019 | No Comments
『ミシュランガイド東京2020』の美容版がデビューした。『カミカリスマ 東京2020』ガイドブック。
『ミシュランガイド』の歴史は古く、三ツ星をつけるシステムは1930年から始まったという。東京版は2008年から出版され、今年11月に発行された2020東京版は、世界各都市版のなかで最多の三ツ星数を誇る。日本の食文化の高さを世界に示し、日本での食事を楽しみに訪日する外国人も少なくない。
そのミシュランにあやかったのが『カミカリスマ 東京2020』といえる。ミシュランと大きく違うのは、ミシュランの選定対象が店なのに対し、カミカリスマは個人の理美容師になる。仕事の内容から当然のことといえる。
理美容業の売り物は煎じ詰めれば、技術、デザイン、そして理美容師自身の3つになる。理美容の仕事は1対1の対面サービスである。施術している間、常に客に接している。ミシュランの食は、料理人の技術、できあがった料理の味が大きなウエイトを占めるのは間違いないが、それだけではない。店の雰囲気や配膳スタッフの質も問われる。店としての総合力が評価される。
カミカリスマも店の雰囲気、店舗設備も重要だが、それよりも理美容師の人柄、キャラの方が大きなウエイトを占める。
技術、デザイン、理美容師の三拍子揃わないとカミカリスマにはノミネートされない。なかでも理美容師そのものが重要だと感じられる『カミカリスマ 東京2020』である。
ところで、ミシュランはタイヤ会社の余技に過ぎないが、『カミカリスマ 東京2020』はKAMI CHARISMA実行委員会という厚生労働省、国土交通省観光庁、日本政府観光局(JNTO)がバックアップし、しかも「日本博」参画プロジェクト認証事業、日本国際広報戦略会議が協力するという公的な色彩のある団体が実施している。
理美容業界に長く身を置く編集人としては、なぜこの人が選ばれないのか不思議に思うこともあるが、それは飲食の業界でも同様らしい。
それはそれとして、カミカリスマはミシュランと同様、訪日外国人のインバウンド効果の期待は大きいし、またカリスマ理美容師の存在は若い理美容師の励みにもなるだろうし、業界に入ってくる若者が増えることも期待できそうだ。停滞気味な理美容業界の活性化に一石を投じるものだ。
カミカリスマのイベントが1回限りの打ち上げ花火に終わることなく、継続して実施されることをのぞみたい。
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