カミカリスマ カリスマの語源はギリシア語のカリス
Posted on | 12月 15, 2021 | No Comments
カリスマ美容師を目標にしている若い美容師は多い。先日もカミカリスマ2022アワードが開かれ、9人の三ツ星カリスマ美容師が選ばれました。
カリスマという言葉は、『広辞苑』によると「多くの人を心酔させる資質、能力。またはその持ち主」とあり、例として「カリスマ性の高い俳優」をあげています。カリスマ美容師は、カリスマ俳優を援用したのでしょう。
もともとの意味は、宗教関係の言葉で、「聖霊から与えられる特別な力」を『広辞苑』は最初に紹介しています。ギリシア語のカリスが語源とされ、神からの恵みや恩愛を意味するといいます。
『広辞苑』は、カリスマ俳優を例示していますが、日本ではカリスマ美容師のほうが一般化しているに思えます。
カミカリスマは、カリスマに髪をかぶせた造語です。カリスマの言葉がギリシアの「神」との関連が深いのを、主催者は意識してネーミングしたかはわかりません。
このカミカリスマのイベント、日本の優れた美容師、美容技術を世界に向けて発信し、世界中から日本に客を誘致しようという趣旨は大いに結構なのですが、カリスマ美容師の選定には疑問が残ります。選定基準も明確ですし、選ばれた三ツ星カリスマ美容師も申し分ありません。ですが、美容業界にはアワードで表彰された美容師、美容室以外にも、負けず劣らずの美容師、美容室が多数あります。
カミカリスマを主催する髪カリスマ実行員会が日本国内すべての美容師さんをチェックしたとはとても思えません。実際のところそれは無理な話かもしれません。
それにしても業界で名のしれたカリスマ美容師が抜け落ちては、両手を上げて賛同するのは難しい。
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