ブラインドメイクが視覚障がい者のQOLに貢献
Posted on | 11月 10, 2014 | No Comments
美容が健康やQOLにプラスの影響を与えることは医学界でも認められているが、視覚障がいの女性が自ら行う「ブラインドメイク」がいま注目されている。
視覚障がい者は目が見えない・見えにくいだけに、自分でメイクをすることが困難である。その結果、とくに途中から視覚を失った女性は、外出を控えたり、人とあっても顔をあげられないといったケースが多い、という。
そこで理容師さんで日本福祉大学大学院社会福祉学研究科で化粧の研究をする大石華法さんが開発したのが、化粧支援プログラム「ブラインドメイク」。
1回2時間、計10回の化粧訓練のレッスンを行うことで、フルメイクができるようになる。レッスンは指導者の音声情報だけで行い、使用する化粧道具は市販品のパウダーファンデーションと化粧筆1本のみで、あとは障がい者の手指で行う。
このブラインドメイクを習得した視覚障がいの女性は、意識調査の結果から、積極性が増しQOL(生活の質)に貢献できた、という。
第14回日本美容福祉学会学術集会(2014年11月4日開催)で、大石華法さんが発表したもので、大石さんは「視覚障がい者を対象とした美容支援は社会的な価値が大きい」とまとめている。
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