美容室開業 コストバラスへの配慮が大切
Posted on | 3月 5, 2011 | No Comments
1.はじめに(その2)
今回は、1.はじめにの2回目として、「ご夫婦二人で成功する心構え10カ条」のうち、<1>と<2>を掲載します。<10カ条の1>は「コストバランスのとれたサロン開業を目指す」、<10カ条の2>は「開業に必要な集客のための費用は必ず確保する」です。
<10カ条の1 コストバランスのとれたサロン開業を目指す>
限りある予算のなかで、夫婦2人の「こだわり」を実現させるためには、質を下げずに無駄なものを省く、という発想が必要です。「店舗工事の何にお金をかけ、何を削るか」を検討しましょう。素人判断で、「とにかく工事費は安く」というトータルコストを落とす思考一辺倒では、ただ「安っぽくみえる」美容室が出来上がるだけです。そうなると、たとえ美容機材や美容材料は業界最先端のものを利用したとしても、顧客に与える満足度や印象は想定外のものになってしまいます。
メリハリをつける美容室開業工事費用の使い方の例としては、広告看板の役割を果たすファサード部分には十分な資金をあて、面積の広い床材には普及品を選んだりする、など、方法はいろいろあります。設計士はそのためのプロです。
店舗デザインも含めて、「あなたのこだわりは、顧客に何をとどけたいのか」という最終ゴールを設計士と共有しながら、逆算して検討し、効果的にお金を配分することがポイントです。
<10カ条の2 開業に必要な集客のための費用は必ず確保する>
ご夫婦二人で開業しようとされる方は、大抵、すでにファン客が沢山いらっしゃり、技術に自信をもって独立される方がほとんどです。そのためか、これまで支持くださったお客様の人数が多いためにご新規さまを受け入れることがむずかしいと考え、新規開業時に、集客のための仕組み作りなしで、集客予算をまったく組まないご夫婦が、これまで半数ほどいらっしゃりました。
ですが、集客にかかわる費用は、絶対に「ゼロ」にしてはいけません。必ず確保してください。
どんなにコアなファン客ばかりを抱えていたとしても、顧客は入れ替わるのが常です。新規の集客が一定数ないと、店舗商売は先細りになってしまいます。
10年後、20年後にも、地域に根付いた商売を行い、あなたのこだわりのブランドを築いてゆくために、集客の仕組み作りにかける費用は、「投資」と考え、確保してください。
次回は、ご夫婦二人で成功する心構え10カ条 その3と、その4をお届けします。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「初めての美容室独立開業110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中)。
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