2パターンの想定数値を
Posted on | 7月 2, 2017 | No Comments
美容室会開業の資金調達計画 その7
「いいときばかりでないことも盛り込んでおく」
前回は、必要な来店客数の算出は3パターンほど複数つくってくださいね、というお話しでした。今回は、計画には、悪い時のことも盛り込んでおいてくださいね、というお話しです。
理美容業での売上の基本算式は
客単価×席数×回転数
です。
前回考えていただいた、複数パターンの売上数字を、また別の面から眺めてみましょう。
あなたは、慎重派の経営者さんですか、それともイケイケ派の経営者さんですか。
もし慎重派の経営者さんなら、ご自身がたてられた数字は、「どんなに調子が悪い時でも、最低この数字は必ず達成させる」つもりで書かれた数字ですね。
もし、無理なグライ高い理想をかかげてご自身を奮い立たせるタイプの経営者さんなら、「最高で、これぐらいいければ理想だなあ」と、達成すればラッキーなぐらいの数値を書いておられるかもしれません。
ご自身がどちらのタイプで、どちらの数値を書いておられるかわかったら、自分の性格を入れかえて2パターンの想定数値をつくってみてください。
もし、あなたが慎重派の経営者さんなら、イケイケドンドン派の理想の高い数値をかいてみましょう。
もし、あなたがイケイケドンドン派の経営者さんなら、慎重派の最低クリアする数値を書いてみましょう。
この2つのパターンは、言い換えれば、売り上げが好調なときと不調なときの予測数値になります。
2つ用意する理由は、売り上げが好調なとき不調なときの、振れ幅をご自身の目で確認しておいていただきたいのです。
ここまで細かい数値やパターンを事業計画書に書く欄は、ありません。
ご自身でつくるだけです。
でも、もし、きちんとここまで想定して売上予測をたてていたら、エクセルなどでつくった数値を、別資料として創業計画書に添付していただくといいでしょう。
金融機関への説得力も増します。
次回は、不動産を借りるタイミングについてです。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中。フリーランス美容師の活動を応援するFrangeGroupも運営 http://frange.link )。
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