大森利夫 全国理容連合会理事長 2011年頭所感
Posted on | 1月 1, 2011 | No Comments
理容の業を次世代へ
新春を迎え謹んでお慶びを申し上げます。
皆さま方におかれましても、新しき希望と計画を抱かれ新春を迎えられたことと存じます。
私は今日まで、次の世代を見据えながら諸事業の改革案を打ち出し、その実行に傾注してまいりました。世の変化にいかに適正に対応できるかが最も大切であります。過度に保守的・悲観的になるのではなく、現状を認識してやるべきことを自信を持ってやり抜くことが大切であります。そして今年は、その『姿勢』から将来を見据えた『成果への現状確認』の年にしなければならないと考えています。
ご承知のように、昨年、政府の行政刷新会議による事業仕分けにおいて、財団法人理容師美容師試験研修センターの指定講習事業および財団法人全国生活衛生営業指導センターについて「廃止」との評価結果が出されました。
連合会では直ちに全国47都道府県組合1,164支部との連携により、組織の草の根運動として署名運動を展開、数多くの署名簿が集まりました。全国生衛16業種などから集まった署名簿(署名総数905,896名)は全国生衛指導センターでまとめられ、厚生労働省へ提出され、生衛業の思いを内外に示すことになりました。さらに、47都道府県組合と連携をとり、問題解決に向け積極的なアプローチをしながら、7月に長妻昭厚労大臣(当時)との面談が実現し、事業の継続など、理容師の思いを伝えたのであります。そのような多くの方々の努力の結果、厚生労働省では生衛業の趣旨並びに現状を踏まえゼロベースで見直し、新規補助金として生衛業への支援を実施する方向が打ち出されました。
勿論、世の中すべて楽観は許されない状況でありますが、このような流れの中、私は理容業界の足腰を強めるために後継者育成対策を重要施策として、若者を理容業に取り込む「理容体験学習課外授業プログラム」を各組合との連携のもと実施した結果、前年を上回る理容科入学生を獲得しているところも出始め、実が結び始めた感触を得ていますので引き続いて力を注ぎます。
また、サービスや技術の強化を図るため、現在全国展開している「訪問福祉理容セミナー」や新メニューとして提案する「究極のシャンプー&シェーブ」講習会などの理容店営業支援事業に力を入れるとともに、「理容ボランティアの日」や子供の緊急避難店「こども110番の店制度」、「地球温暖化防止対策の推進」などの社会貢献事業についても一層進めてまいります。
さらに、顧客ニーズに応える新メニューに対応するための店舗改装プラン(理容チョキちゃんサロン第2弾)についても、組合加盟店であることのメリットを最大限に活かした企画として取り組んでいきます。
歴史と誇れる私共の理容の業を次世代へ伝えていくため、本年もさらなる事業推進に全力を上げます。どうか旧年にも倍してご指導ご協力くださいますようお願します。
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