理美容サロンも節電というけれど

Posted on | 7月 24, 2011 | No Comments

原発事故を受けて、いま国をあげて節電に取り組んでいる。
理美容サロンはじめ、飲食やホテルなど生衛業を所管する厚生労働省健康局生活衛生課が主催する会議でも、生衛業の節電がテーマとして取り上げられた。

2011年7月21日の厚生科学審議会生活衛生適正分科会では、政府の電力需給対策本部がまとめた「夏期の電力需給対策について」で示された指針を受けて、生衛業でも積極的に取り組むことにし、その節電メニューなどの検討や周知をはかることにしている。

とはいっても、理美容サロンでは、近頃の駅構内のように照明を落として薄暗くしては作業はできない。ドライヤーだって1キロワットのドライヤーをうならせて手際よく仕事をしたい。第一、室温を28度に保った室内で、刈布やケープを巻かれたひにはお客様は大汗をかくことになる。

そもそも電力会社が、商品である電力を使わないでほしい、というのが怪しい。
今回の原発事故は原発について改めて考えさせられ、初めて知ったことが多くあった。知れば知るほど、この国の進める原発は怪しい。
原発は安全だ、という安全神話。政治家、官僚、東電、御用学者の皆さんが作り上げた話だが、まんまと欺されてしまった。そんなに安全なら送電線が短くてすむ都心に作ればいいはずだ。それを僻地に作ったのは、原発に関係する皆さんはやはり安全でないのを知っていたのだろう。

原発事故発生後、カナダに住む知人から、国外に避難するように誘われたが、国外では3月11日の東日本大震災の報道もさることながら、原発事故による放射能の危険性について大きく報道されていた。米国はいち早く在日米人の帰国を促した。横浜中華街の中国人は帰国してしてしまい中華街の夜は真っ暗になった（いまは元通りに戻っている）。
そして、筆者の近くにある東電の4階建ての寮は、地震発生直後に福島県の「いわき」ナンバーの車が殺到した。

数ヶ月後に、地震発生直後にメルトダウンが起こっていたことが解析されたと発表があったが、本当は地震発生直後に分かっていたのではないだろうか？　少なくとも米国は把握していた。解析まで数ヶ月かかるようではこの国に原発を保有する資格はないし、分かっていながら虚偽の発表を繰り返していたのなら、国民を欺いたことになる。

原子力では使用した核燃料は半減期２万４０００年のプルトニウムになる。この最終処分場が日本にはない。青森県の六ヶ所村の地下300メートルに保管しようとしたが断層と地下水脈があって難しい。日本は、断層、地下水脈が多くあり、地震、津波が多発するので、原発には適していない。やはり日本は原発はあきらめた方が国の将来のためにはいい。この国で原子力を利用できるのは鉄腕アトムぐらいしかいない。

これらの情報を正しく報道していない日本の報道機関も、間抜けで、うさんくさい。今回の原発事故は政治家・電力会社に天下る官僚・独占企業の電力会社・一部の御用学者・間抜けな報道機関によって、被害が拡大した。放射能汚染では、いまでも拡大しつつある。
この状態をみていると、20年後、30年後に奇形児が多数生まれるのではないかと懸念される。

今回の原発事故は、政・官・経・学・報による人災である。その彼らが自分たちの都合のことばかりしてきて、節電の名の下に国民に尻ぬぐいをさせる。とんでもない話だ。地震発生後、「天罰だ！」といって顰蹙をかった知事がいたが、この怪しい、政・官・経・学・報には、日本国民として天誅を下さなければ，この国の将来は危うい。

電力が不足しても海外に拠点を移せる企業はいいが、理美容サロンや旅館・飲食の零細企業は、地域に密着している生衛業はそうはいかない。
節電に協力して、薄暗くしたサロンでは、お客様のおしゃれ心も萎える。元気も出ない。
この夏、びんびんに冷やした室内で、ドライヤーをぶんぶん飛ばし、パーマ、ヘアカラー，ネイル、エステをどんどん売る！　多くの国民におしゃれを楽しんでもらうことが、この国の経済を活性化させる。国民も活力が沸くというものだ。
これが、非力な零細業者ができる、ささやかな「天誅」だ。

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