新潟理容美容専門学校 理容科入学者増に成果
Posted on | 5月 4, 2011 | No Comments
入学者が減って廃校に追い込まれる理容学校が増える中、入学者を増やしている学校がある。新潟理容美容専門学校だ。
平成21年には18人だった入学者が、翌年には23人、23年には定員いっぱいの42人にまで増えた。
入学者数一桁台が大半の理容学校の中にあって、もともと頑張っている学校ではあったが、ここにきて増えたのにはわけがある。
全理連をはじめ全国生活衛生指導センターがすすめる後継者育成支援事業を活用しての学生集めが成果を上げたのだ。この事業は主に厚生
労働省からの補助金がでる助成事業で、これを活用するには理容組合との関係があればやりやすいが、なくても独自にできる部分もある。
新潟理容美容専門学校(以下、新潟校)の場合は
1、総合学習プログラムを作成
2、県内の高校に総合学習プログラムの案内を送付
3、実施に際しては一般マスコミに通知するなどして広報する
新潟校の場合はさんぽうなどの進学業者の活用もしている。
こうして高校に出向いて理容の授業を行うことで、高校生に理容の業の素晴らしさをアピールし、入学者の増加に結びつけた。
その一方で、インターンシップの受け皿としての理容店を確保し、小中学校、高校とのパイプ役を果たし、スムーズに理容インターンシッ
プが行えるような体制を整えた。組合立の学校なら傘下組合店が対象になるが、組合との関係がない学校では卒業生の理容店や後援会の理
容店で受け入れ可能な店をリストアップすればいい。
このような地道な活動を続けることで、若者の理容を見る目が変わってきて、ひいいては入学者の増加、後継者の増加につながる。
今、理容業界にとって後継者の確保が最重要課である。業界の将来のためにも、また理容学校の存続のために取り組んでほしい。
(資料・全理連「理容総研」平成22年度報告より)
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