理美容店とパソコン普及率
Posted on | 4月 20, 2011 | No Comments
理美容店は厚生労働省の発表によると全国で約35万店あるが、そのうち何店ぐらいが、パソコンを業務に取り入れたり、インターネットを業務に活用しているのだろうか?
「理美容ニュース」が算定したところ、パソコンを計数管理や顧客管理などの業務で使用しているのは約2割の7万店、ホームページブログなどで情報を発信しているのは5%の1万7500店ほどになった。
理美容店のパソコンの普及率やインターネットの活用については、ネットで情報を発信している「理美容ニュース」に寄せられる質問の一つで、とくに最近多く寄せられる。
そこで、インターネットに関する業界の調査データなどをもとに、「理美容ニュース」が独自に推定してみた。
元データは、全理連統計年報(全国理容生活衛生同業組合連合会発行)である。この調査では平成18年度(平成18年8月調査)まで、数回にわたり理容店のパソコン普及や業務への導入について調査しており、その結果をベースにした。
平成18年8月調査の全理連統計年報によると(単位 %)
パソコンを店で使用している/18.0
パソコンを趣味で使用している/18.4
家族が使用している/24.5
使用していない/38.5
不明・その他/0.6
となっている。
2年前の平成16年の同調査では(単位 %)
店で使用している/16.8
趣味で使用している/30.9
使用していない/51.8
16年調査と18年調査では、回答項目が異なるので単純には比較できないが、
パソコンは趣味での使用や家族が使用を含めるとおおよそ半数強がかかわっている。
店での業務使用は16.8%から18.0%と増えている。
理美容店は他の産業に比べて、パソコンやインターネットの普及が遅れているといわれるが、それでも着実に増えているのは確かである。
また、統計年報が全理連傘下組合員を対象にした調査で、組合員は比較的高齢者が多い。美容店は若年経営者が理容よりも多いことから、全理連統計年報よりはパソコンやインターネットを一段と活用しているものと推測される。
そこで、平成18年から5年経過した平成23年は
パソコンの普及率/60%
店での業務使用率/20%
と推定した。
また、平成16年調査の全理連統計年報では、パソコンの業務使用者に使用内容も尋ねている。(複数回答 %)
計数管理/61.8
顧客管理/59.6
ホームページ/22.1
となっている。
平成23年のいま、
パソコンを業務で使用している人は、ほぼ全員が計数管理や顧客管理で利用している。
また、インターネットでの情報発信は、ブログやツイッターなどの手軽なツールが登場したのでいっそう進んでいる。
そこで、平成23年のパソコンを業務使用者(全体の20%)のうち25%(全体の5%)はインターネットを活用して情報発信をしていると推測した。
インターネットを通じての情報収集やメールの利用については、パソコンがある店(21万店)、ほぼすべてで行っていると思われる。
以下、理美容ニュースが推測した理美容店のパソコン普及率、利用率である。
理美容店/100%(20101年。35万店、理容13万店・美容22万店)
パソコン普及率/60%(21万店)
パソコンを業務での使用率/20%(7万店)
ホームページなどを開設率/5%(1万7500店)
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