美容室 開業後の長期計画も視野に
Posted on | 4月 4, 2011 | No Comments
1.はじめに(その3)/ご夫婦二人で成功する心構え10カ条 <3>と<4>
今回は、1.はじめにの3回目として、「ご夫婦二人で成功する心構え10カ条」のうち、<3>と<4>を掲載します。<10カ条の3>は「撤退・リニューアルなど長期の計画も視野に」、<10カ条の2>は「契約後の変更は避ける」です。
<10カ条の3 撤退・リニューアルなど長期の計画も視野に>
開業の段階で「撤退」を意識するなんて縁起でもない、とおっしゃるかもしれません。ですが、どんな事業でも成功させるには、「はじめと、おわり」がしっかり計画されていることが重要です。
たとえば、当初は店舗物件を借りて開業するけれど、5年後には資金を貯め店舗兼住宅を建てたいと考えているとします。すると、5年後、借りた店舗物件を原状復帰して返す必要があります。ですが、この原状復帰を考えず、開業時に「どうせ引っ越すのだから、少しでもサロン開業工事費用は安く抑えたい」と思う一心で、工事費を削ってしまうと、かえって原状復帰の費用がかさみ、次のステップの資金計画に狂いがでてしまうことも。
あとから費用が余計にかさんで後悔される失敗例のひとつに、店舗内装の壁や外装の壁、天井などがあります。
引っ越しを考えない方でも、リニューアルやメンテナンスは、地域で末永く繁盛していただくために、長期の事業計画に盛り込んでいただきたいです。
<10カ条の4 契約後の変更は避ける>
追加工事費の請求がきて、開業予算をオーバーしたと嘆くオーナー様があとをたちません。その原因のひとつに、工事請負契約が終わり、サロンの店舗内装工事が着工されたあとに、現場で直接、仕様変更のご要望を出されることが挙げられます。
夢いっぱいのご夫婦二人の店舗なので、毎日工事の進捗を見学されていると、「もっとよくしたい」というお気持ちが湧き上がってくるのはわかります。ですが、工事の知識がない方が「ちょっと変更」とお考えでも、実は、それを実現させるためには、当初の設計資料づくりから変更しなければならない場合もあります。当初の施工計画からの変更が起こると、材料の追加などで費用がかさんだり、工期が延びて人件費が余計にかかるなど、工事が終わった後に追加請求が発生してしまう大きな原因になります。
ご夫婦の大切な開業予算を守るために、理美容室店舗内装工事の仕様変更が出来るのは工事請負契約までと、心しておいてください。
次回は、ご夫婦二人で成功する心構え10カ条 その5と、その6をお届けします。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「初めての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中)。
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