野田皆子 全日本美容講師会 会長
Posted on | 9月 12, 2010 | No Comments
野田皆子全日本美容講師会会長の挨拶上手は、定評がある。彼女の挨拶、弁舌を聞いた人なら、誰でも認めることころだ。
理美容業界人で、軽妙、洒脱に語る人は多いが、野田さんの場合は本格的なのである。メリハリのきいた声で、よどみなく理路整然と語る。
あまりに名調子すぎて、彼女の前後に壇上に上がる人はやりにくい。
実際、野田さんの後に登壇する人は、「野田先生の後はやりにくい」と、ひと言「泣き」を入れてから語りはじめる。
野田さんに対して、三根卓司全日本美容業生活衛生同業組合連合会理事長は静かな語り口で、どこかトボケた味があって親しみやすのだが、名調子とはいいがたい。松本善重会長に至っては、おっしゃる内容は的確なのだが、言語不明瞭なきらいがる。
そのむかし、理事長を務めた安森公俊さんは国労上がりというとこで演説はうまかったが、やはり野田さんの方が一枚上手だろう。
野田さんに匹敵する演説上手として思い浮かぶのは今年、逝去された全国理容生活衛生同業組合連合会で長年理事長をつとめた高橋幸嗣さんだ。
演説上手の高橋さんは地元(京都)の選挙で、頻繁に応援演説に引っ張り出されるのだが、立候補者の演説がかすむほど上手かった、という。自身も参議院議員選挙に出馬して、全国各地で名演説をしたが、惜しくも次点に終わった。
現職の大森利夫全国理容連合会理事長も非常にわかりやすい説明をするのだが、いささか早口で、名調子、名演説の部類ではない。
よく「仕事が人を作る」というが、全国理容連合会の前理事長の岩崎国治さんは就任当初に比べ、経験を重ねるごとに上手くなっていった。もっとも白方松雄元理事長のように、上手くならなかった人もいるので、やはり人によるのだろう。
野田さんといえば、全国青色申告会でも婦人部長という要職にある。美容の組織とは桁違いに規模が違う大組織だ。残念ながら、青色申告会での演説は聞いたことはないが、同会の機関誌に時折り座談会などが掲載されていて、その一文を拝読する限り、やはり理路整然とした語り口なのが伺える。
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