物価高騰の影響が大きい 理容業美容業の業況判断理由
Posted on | 5月 2, 2023 | No Comments
日本公庫 景気動向調査(2023年1~3月期)
前期比で悪化した理容業・美容業の業況IDだが、その判断理由に影響しているのは、昨今の物価高騰がありそうだ。
日本政策金融公庫(日本公庫)が2023年4月27日に発表した2023年1~3月期の「生活衛生関係営業の景気動向等調査結果」の業況判断理由より。
理容業の業況判断理由
<今期>
不変:コロナ感染者数が落ち着き、客足は戻ってきているが、電気代や暖房費等の経費支出が増加しており、厳しさに変わりはない。(青森県)
悪化:物価高騰の影響が大きく、お客さまの来店サイクルが延びている。(神奈川県)
<来期>
不変:コロナ感染への根強い警戒感や物価高騰の影響が続いており、来店サイクルの改善は難しい。現状と変わらないだろう。(山口県)
悪化:物価高騰の影響もあり、コロナが5類になっても高齢者の外出控えは続くと思われる。(栃木県)
美容業の業況判断理由
<今期>
好転:旅行やイベント等で外出する機会が増え、お洒落志向のパーマ利用客が増えている。(大分県)
悪化:コロナ禍以降、顧客の来店回数が減少し、規制が解除されても回復していない。また、顧客の高齢化や諸物価の高騰による影響も大きい。(埼玉県)
<来期>
好転:来期は入学式などの行事があり、GWなど行楽シーズンにも入るので、人の動きが良くなるだろう。(宮城県)
悪化:固定費の上昇が続くが、固定客中心のため、すぐには価格転嫁できない。
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タグ: 景気動向調査, 業況判断理由