京都嵯峨野の御髪神社が理容遺産に
Posted on | 3月 22, 2018 | No Comments
全理連は2018年3月20日、京都市右京区嵯峨の御髪(みかみ)神社を理容遺産に認定し、認定授与式を同地で行った。8番目の理容遺産になる。
御髪神社は、理美容の祖といわれる藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)と関係の深い亀山天皇陵が近くの嵯峨野・小倉山にあることから、1961年に京都市内の理容学校関係者たによって建立された、比較的新しい神社。
藤原采女亮政之に関する記述は、江戸時代享保年間の一銭職由来書によるもので、それによると、
「亀山天皇(1259~1274)の御代に藤原鎌足の末孫とされる北小路左衛尉藤原基春が天皇の宝刀『九王丸』を紛失し、文永年間、往来の激しい下関に居を構え、紛失した宝刀を探索。基春卿の三男、藤原采女亮政之は往来する人の髪を結って探索と生活の糧を得た」
とあり、これが理美容職の由来とされている。
この由来書は、江戸の町奉行、大岡越前に出されたものだが、各地にほぼ同様の由来書が残っている。
境内には櫛形の絵馬が奉納され、「国家試験に合格しますように」とか理美容店の商売繁盛を願う絵馬に交じって、すでに一般の人にも知られており、「脱毛が直りますように」といった願掛けがある。
御髪神社
京都市右京区嵯峨小倉山 嵯峨観光鉄道トロッコ嵐山駅前
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タグ: 御髪神社, 理容遺産, 藤原采女亮政之