理美容の雇用環境 一段と厳しく/日本金融公庫調査
Posted on | 2月 1, 2010 | No Comments
理容業・美容業の雇用が一段と難しくなるまど最新の雇用状況が分かった。日本政策金融公庫 国民生活事業本部 生活衛生融資部は1 月29 日、「生活衛生関係営業の雇用動向調査」(生活衛生関係営業の景気動向等調査 平成21年10~12月期 特別調査)を発表した。
それによると、理美容業の従業員の過剰感は不況を反映してあるものの、確保するのは難しく、賃金の高騰を招いているが、それが経営を圧迫している構図が読み取れる。
理美容ニュースでは順次、各テーマごとに調査結果を掲載します。
調査結果の概要と調査方法などは次の通り。
◆調査の概要(生活衛生業種全体)
<雇用動向>
【従業者の過不足感】
○ 「不足」の割合が前年調査から2.9ポイント低下し、19.7%となった。
【雇用環境】
○ 「確保しやすくなった」の割合が前年調査から6.0ポイント上昇し13.9%となった。
【賃金動向】
○ 1年前と比べた賃金水準は「上昇した」が前年調査から3.2ポイント低下し9.0%となった。
【雇用に関する課題】
○ 「人件費の抑制」の割合が前年調査から4.7ポイント上昇し38.8%となり、課題のトップになった。
<経営方針>
○ 「現状維持」の割合が80.5%と最も高く、 「事業拡大」7.3%、「事業縮小」6.8%、「廃業を視野に入れている」5.5%となっている。
○ 「事業縮小」「廃業を視野に入れている」背景は、「業況の悪化」が72.6%と最も高く、「後継者がいない」41.1%、「企業体質の
強化を図る」10.9%となっている。
<新型インフルエンザの経営悪化への影響>
○ 「影響があった」とする割合は44.1%となり、そのうち「かなり影響があった」割合は7.3%となっている。「ホテル・旅館業」では
「かなり影響があった」割合が17.8%となっており、特に「近畿」「北陸」の「ホテル・旅館業」では「かなり影響があった」割合が
それぞれ44.0%、40.0%と高くなっている。
◆調査について
調 査 時 点平成21年12月上旬
調 査 方 法個別訪問面接
調 査 対 象生活衛生関係営業3,220企業
〈業種構成〉
飲食業1,593 企業
食肉・食鳥肉販売業156 企業
氷雪販売業59 企業
理容業353 企業
美容業420 企業
映画館59 企業
ホテル・旅館業208 企業
公衆浴場業122 企業
クリーニング業250 企業
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