理美容ニュース

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美容の志望者を増やすには

Posted on | 4月 19, 2013 | No Comments

理美容カフェ
美容師を志望する若者が減少している。美容学校への入学者数は平成15年をピークに減少に転じた。

これは文部科学省の学校基本統計でも、日本理容美容教育センターの教科書配布数(昼夜間課程)も変わらない。

日本は2008年を境に人口減少時代に突入したが、18歳人口はそれより20年ほど前から減り始めている。
18歳人口が減る中で、美容学校への入学者数が増えた時期もあった。2年制に移行したのと、美容室を舞台にしたテレビドラマが人気を博したのも美容人気を後押ししたのかもしれない。
平成12年の当時、美容学校の定員数が2万1千人ほどだったのに対し、志望者数は4万人を超え(いづれも教育基本調査)、美容学校に入学できない学生が多数でたほどの人気ぶりだった。

その後、定員数は既存校が定員枠を増やしたり、美容学校が増えたため3万人を超すまでになった。しかし、最近3年間の入学者数は2万人ほどで、定員割れする美容学校が大半だ。
入れないほどの人気ぶりだった昔が懐かしい。
実は、美容学校の定員数は平成19年の3万5千人をピークに減少に転じているが、志望者数はそれ以上の勢いで減っている。

このような状況に危機感を持っているのは美容学校だけではない。美容業界も志望者の減少は業界の衰退につながりかねないと懸念する人は多い。そこで業界では美容師の志望者を増やす運動に取り組もうとしている。

美容師志望者の減少に危機感を抱く美容業界だが、その一方でこの業界のオーバーショップは長年いわれ続けてきた。
志望者が減れば、いづれはオーバーショップも解消されるはずだが、その論理はこの業界では通用しない。
従業員不足は困るが、オーバーショップも困るという理屈だ。これは虫がよすぎると思うが、これまではこれで通してきた。

美容業界に入った美容師さんは従業員として働いて、いづれ独立する。
だから結果としてオーバーショップは美容業界にはついてまわることになる。ところが昨今は、従業員として働いても、いづれ独立するのが難しい状況になってきている。
こんな美容業界の現状を高校の先輩や進路指導の先生から知らされれば、美容を敬遠する高校生は増える。

美容の志望者を増やそうとするなら、従業員として高齢になっても働ける労働環境を整えるとか、独立を後押しするための支援制度を充実させる必要がある。少なくとも、いまのままの美容業界がいくら声をそろえて、「さあ、いらっしゃい」「来てください」と言っても、おいそれとはやってこないだろう。

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