理美容ニュース

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「ナリスマ」美容師

Posted on | 10月 20, 2012 | No Comments

理美容カフェ2012年9月、実在する医師の名をかたったニセ医師が逮捕された。健康診断の業務をしていたそうだが、診察を受けた人の評判はよかった、と報じられている。免許を持った医師でも評判の悪い医師は少なくないし、世の中には資格を持ったヤブ医者は多くいる。

健康診断に限って仕事をしていたというから、自信がなかったのだろうが良心的である。とはいっても医師法違反で逮捕されたのは当然である。

昔(四半世紀以上も前のことだが)、奥さんの技術が評判で繁盛している、小さな理容店を取材したことがある。理容師の旦那がいうには、奥さんは見よう見まねで技術を覚えた、という。顔剃り、フェイシャルといった技術が評判で女性客が多いというが、人当たりもよく接客上手だった。
その奥さん、実は理容師免許は持っていないのだ、と旦那はこっそり教えてくれた。

昔から髪結いの亭主、業界では略して「髪亭」というのがいて、たいていは男前だが、役立たずというのが通り相場だ。
それに比べると床屋のかみさんは偉いのが多い。理容師の奥さんは同業者もいるが、素人の奥さんも少なくない。素人の奥さん理容師の方が、素人目線で商売するせいかお店は繁盛しているようだ。
素人上がりの奥さんの多くは通信教育で資格を取得しているが、中に前述のような例もある。

昔、免許を持っていないカリスマ美容師が、美容師免許など必要ないなどと豪語して、捕まってしまったが、ひっそりと「ナリスマ」美容師として営業していれば捕まることはなかったろうに。

国家資格とはいっても、人の命を預かる医師資格とは自ずと扱いは異なる。
生衛業を所管する地方公務員によると、繁華街では美容室の無届営業すら取り締まるのが難しい、と公的な会議の場で話していた。ましてや無資格従業者の取締りなどとても手が回らないのが現状だという。

医師免許と比べると、確かに見劣りのする理容師美容師の国家資格だが、公的資格がないエステティックやネイルなどと比べると、その価値は歴然としている。その資格を守り、資格の価値を高めていくのは、いま現場で働いている理容師・美容師の皆さんだ。


余談になるが、平成20年・22年に、現在の美容学校で教えていない、まつ毛エステンションが美容師の業務独占であると認められ、課長通知が出された背景には、美容師が国家資格だからというのもある。

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タグ: 理美容カフェ

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