建物の全生涯に要する総費用、という観点
Posted on | 5月 2, 2012 | No Comments
4.お店づくりのアイデア(全3回)その3
この章では、美容室店舗プランニングの基礎知識として、3つのポイントをお伝えしています。今回は、その3つめのポイントをお伝えしましょう。
4-3 美容室店舗プランニングのポイント3 「開業後の毎月のランニングコスト削減も考える」
建物のコストは、一度に多額のお金が手元から出て行くため開業工事費のみを対象に判断しがちです。
ですが、建物を、最初に「企画設計、建設」してから、日々「維持管理」し、最後に「解体、廃棄」するまでの、建物の全生涯に要する総費用という観点からみると、初期にかかる開業工事費は氷山の一角でしかありません。
建物全生涯に要する総費用のなかでは、光熱費等の維持・管理に要する費用が、非常に大きな割合を占めています。
「毎月の店舗運営のコスト」を低減させてゆくには、サロンづくりの企画設計段階で、維持管理コストの低減も含めた、総合的な対策を行うことが、とても重要です。
節電や省エネルギーの技術開発も一段と進み、光熱費を削減できる設備機器がどんどん出てきています。
設備費用が一見高そうに見えるかもしれませんが、長期にわたり店舗運営する上で、実はすごくおおきな割合を占めるランニングコスト削減のために、設計時に対策検討されることをおすすめします。
次回から、「内装材選びの基礎知識」が始まります。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「初めての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中)。
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