理容店利用者の動向調査 「全理連情報」No.62
Posted on | 3月 21, 2020 | No Comments
理容店を利用するときに重視するのは、「最寄り」「料金」「行きつけ」の3つの要素が相変わらず根強い。全理連が2020年3月に発表した「全理連情報」No.62による。
同調査は、理容店の利用者の動向、意識などを把握することで、理容店の経営合理化などの資料とするために実施している「利用者動向調査」。調査時期は令和元年6月。
調査結果のサマリー(概要)
理容店の利用実態
・直近1年以内の利用頻度は「2-3カ月に1回」が56%と一番多い。
・1年間の理容店の費用は「10,OOO円-20,000円未満」28%、「5,000円未満」24%、「5,000円-10,000円未満」24%の順に続く。
20,000円以上の費用をかける人は全体の24%。
・1回あたりの妥当金額は「1,000円-2,000円未満」が約半数を占める。
・利用する際の最も重視することは「価格が手ごろ」31%、「店の場所」19%、「行きつけである、慣れている」16%が上位。
・利用店の決定理由は「自宅の近く」が50%で最も多く、次いで「行きつけ、昔から利用している」が27%であった。
・理容店を利用している人における「理容店の低料金店」の利用経験は69%、「美容店」利用経験は26%となった。
・理容店の低料金店の利用頻度は「2-3ヵ月に1回程度」が最も多く約40%、美容店の頻度は「それ以下(年に1回未満)」が約50%で、最も多かった。
・理容店での利用メニューは全体で、「カット」利用がほぼ100%、続いて「シャンプー」50%、「シェーピ、ンゲ」38%、「セット」16%、「マッサージ」12%がベスト5となった。その他の利用サービスでは大きな差はみられない。
・男性は理容店を利用しない理由として「行きつけがなく、慣れていない」が54%と最も高い。次いで「価格が高い」「最新のトレンドを把握してない」が17%で同率となった。
・女性の美容店を利用しない理由は「価格が高い」が66%と最も高い。次いで「行きつけがなく、慣れていない」34%、「待ち時間がある、対応が遅い」23%、「予約しなければいけなしリ23%となった。
利用した店の満足度と利用意向
・利用店のサービスの満足度(非常に満足+やや満足の計)は「カット」「シャンプー」「シェーピンゲ」「セット」「マッサージ」で約60%となった。
・現在利用しているお店の総合満足度(非常に満足+やや満足の計)は全体平均59%で、不満(やや不満+不満の計)は4%となっている。
・接客に対する不満で最も多いのが「話したくないのに話しかけてくる」22%で、次いで「理容師の態度が横柄」10%が挙げられた。
・「その他」の内訳は「技術的な問題、人によって技術の差がある」「仕上がりが思った通りで、はない、うまくない」「混んでいる、時聞がかかる」などであった。
・利用したいメニューの上位は「カット」84%、「シャンプー」50%、「シェーピング」40%、「セット」16%、「マッサージ」16%がベスト5となった。
・カウンセリングを受けたことがある人における満足度(非常に満足+やや満足の計)は39%、不満度(やや不満+不満の計)は4%となっている。
・訪問利用サービスに対し、60%が「必要あれば自分も利用したい」と回答した。「家族に利用をすすめる」も19%で、すでに利用している人を含めると93%がサービスに肯定的である。
【調査概要】
調査対象:直近1年間に理容店を利用した人
有効回答数:1112サンプル(男810、女302)
調査時期:2019年6月18日~同24日
調査方法:インターネット
タグ: サロンユーザー調査, 全理連情報, 理容店利用者調査