イオン結合に着目した新たな整髪技術
Posted on | 6月 21, 2019 | No Comments
昨今のヘアスタイリング剤に求められる「自然な仕上がりのヘアスタイルをしっかりキープする」整髪技術の新たな可能性がでてきた。マンダムと京都大学が、毛髪の内部で湿気に強い結合を形成することで、ヘアスタイルを自然な仕上がりのままキープする整髪技術を新開発した。2019年6月20日両法人が発表した。
加熱することで整髪する水素結合に作用させる整髪は水分に弱く、湿気で元に戻ってしまった。システィン結合に作用させるパーマネントは長持ちするが毛髪への損傷がある。新たな整髪技術は、水素結合より強いイオン結合に着目、保湿剤などに用いられていたα-ケトグルタル酸を毛髪に浸透させることによって、毛髪内部でイオン結合を形成し、自然な仕上がりでありながら、高いキープ力が実現するという。
両法人が2014年から共同で取り組んできましたもので、研究成果を2019年9月30日~10月2日イタリア・ミラノで開催される「第30回国際化粧品技術者会(IFSCC Conference)」で発表する予定。
将来、理美容サロン業界にマルセルアイロン(水素結合)、パーマネントウエーブ(システィン結合)とは違う、髪を傷めずに長持ちするスタイリング技術の導入が可能になるかもしれない。
さまざまな二塩基酸を検討した結果、保湿成分などに使用されているα-ケトグルタル酸が毛髪の内側に浸透し、内部で結合を形成することで、耐湿性を高くすることがわかりました。また、毛髪に塗布した際の見た目も素髪と同等の仕上がりになることを確認しました。 つまり、 α-ケトグルタル酸を浸透させることで、 「自然な仕上がり」と「キープ」の両立が可能となりました。
(情報/ニュースリリース)
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