「断毛・脱毛」事故の補償金は平均20万円超
Posted on | 5月 18, 2019 | No Comments
事故の三分の一はヘアカラー
理美容の業務上の事故で多いのはヘアカラーで、全体の約三分の一を占める。全美連が2019年5月16日発表した「美容所賠償責任補償制度」の1年間(2017年9月1日~2018年8月31日)の事故分析によると、ヘアカラーによる身体賠償事故は68件(31%)、財物賠償事故は157件(33%)あった。
同制度への加入者は5万4186人で、組合員のほぼ100%が加入している。年間の事故発生件数は443件、発生率は0.8%だった。それに対する補償金の支払金額は2235万円で、保険料5418万円に対する補償金支払率は41%だった。
事故別にみると、件数は身体賠償事故は169件、財物賠償事故は274件と財物事故が多いが、補償金額は身体が1件当たり約8万円なのに対し財物は約3万円で、支払金額は身体が多額。なかでも「断毛・脱毛」事故は、1件当たりの補償金額が20万4285円と高額になっている。
全体としては事故発生率は多くはないが、毎年同様の傾向がうかがえることから、各サロンではヘアカラー施術での注意や「断毛・脱毛」事故を防止するための対策が求められる。
タグ: 全美連, 理美容業務事故, 美賠責