着付名人が21世紀の花嫁を披露
Posted on | 7月 19, 2017 | No Comments
日本着付学術会は2017年7月18、19の両日、東京・紀尾井町のホテルで第19回研修会を開き、「花嫁」をテーマにした着付ステージを披露した。
花嫁着付ステージには、平成24年度以降に名人位についた6人の着付名人が、大振り袖・お引きずり、色打掛け、白無垢のテーマにわかれ、名人の技を見せた。
大振り袖・お引きずりは藤本英子、浅井慶子、色打掛けは高城昌子、鈴木由喜枝、白無垢は藤原美香、栃丸保子の各名人が担当した。
モデルさんの髪は当然、文金高島田。花簪や花笄などの華麗な頭飾品を添えて、清楚な中にも華やかさを演出した。白無垢では、角かくし、綿帽子を披露した。
和装花嫁の定番となっている文金高島田、もとは男髷の文金髷。この文金髷は後に多様な展開を見せる本多髷の元でもあり、元結を高く結い女髷にも多く影響した髷として知られる。
ステージは、日本の伝統美である和装花嫁を、綿帽子ではフランス刺繍をあしらうなど21世紀のいまの趣向を取り入れた、新しい和装花嫁を見せ、会場に訪れた観衆を魅了した。
なお、第19回研修会は、18日は「日本髪~時を超えて」のテーマで講演会、19日には花嫁ステージに続いて、平成29年度日本十傑選考会が行われた。平成29年度日本十傑認定者は7人を数え、このうち川路京子さん(鹿児島県)は5回目の認定となり、名人の称号がおくられた。
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