事故調が染毛剤で安全性を求める報告書
Posted on | 10月 12, 2015 | No Comments
消費者安全調査委員会(事故調)は近く、ヘアカラーや白髪染めなど医薬部外品の染毛剤による皮膚障害の特性について、消費者に継続的に周知するよう所管する厚労省に促す方針という。
一般報道による。
染毛剤による皮膚障害の特性とは、一度症状が出ると使うたびに重症化することや従来使用していても突然症状が現れることなど。また、子どもはアレルギー反応が起きやすいとし、注意を促すことも盛り込まれる。
事故調によると、約5年間で千件を超す被害相談事例が寄せられ、うち約170件は1カ月以上の重症だったという。
染毛剤にはプロユースとホームユースがあるが、理美容店で使う場合には事前に顧客にリスクを説明し、異常が出た経験がないか確認に努めるよう指導の徹底を提言。
ホームユース製品に対しては、製造販売業者に、警告文をより分かりやすく表示し、ウェブサイトに重症例の写真を掲載するなど、リスクが消費者に的確に伝わるように求める。
事故調では昨年行った業界へのヒアリングで、施術の際に義務づけられているパッチテストが手間や時間がかかるためほとんど行われていない実態を把握しており、簡便なテスト方法の導入の検討も求めるという。
一般報道によると、2015年10月中に報告書が発表される、としている。
タグ: ヘアカラー, 事故, 消費者安全調査委員会