「ヘアカットVR教材」で変わる理美容業界の教育
Posted on | 12月 20, 2021 | No Comments
VR・MR技術を使ったカット技術の教材が2021年12月20日のNHK朝のニュースで報じられた。
河原ビューティモード専門学校が文部科学省の公募事業として実施している「VR・AR等の先端技術導入による美容師教育カリキュラムの現代的アップデート事業」。同事業の「ヘアカットVR教材」が完成し、11月16、17の両日行われた実証実験の模様を伝えた。
NHKは地元・愛媛局が11月26日夕方の番組「ひめポン!」で報じた内容を再編集して12月に全国ネットで報道したもの。
理美容業界でも動画による技術セミナーが普及し、とくにコロナ禍の昨年、今年と広く行われるようになったが、先端のVRやAR、MRの技術を活用しての教材は理美容業界では初めて、という。視聴者は専用のゴーグルを装着し、専用のコントローラーを使い見たい部分を自由に移動して詳細に見ることができる。これまでも全方位から見れる教材はあったが、見たい部分を拡大したり、見る角度を自由にコントロールできるのは、理美容業界でも初めて。
「ひめポン!」の番組で、「ヘアカットVR教材」を開発した背景として、美容業界を離職した人のうち1年未満が73%を占める(N=54、動向実施)というアンケート結果があり、早期退職を防ぐ一助にしたい意向がある。2023年から本格導入する予定。
DX化の遅れが指摘されている理美容業界だが、教育面でのDX化が加速する可能性はありそうだ。
VR(バーチャルリアリティ)仮想現実
AR(オーグメンティッドリアリティ)拡張現実
MR(ミックスドリアリティ)複合現実
タグ: VR, VR教材, 動画セミナー