アマゾンビジネス内に理美容プロ向けサイト開設
Posted on | 10月 20, 2020 | No Comments
アマゾンジャパンは2020年10月9日、理美容プロ向けに主に用剤などを扱う通販サイトを始める。『日本経済新聞』が同日伝えた。月内にも事業者向けの電子商取引(EC)専用サイトを「アマゾンビジネス」内に開設する、という。
購入できるのは、同社の認証を受けた理美容室で、同社が業務用で購入権限を設けるのは、5月に始めた医療機関向けに続いて2例目になる。
販売事業者は卸を予定。扱う商品は、業務用のトリートメント、スタイリング剤やヘアカラー剤、パーマ剤などで、同社は「当初から主要ブランドを含む商品数千点を扱う」としている。
理美容業界は、業界大手化粧品メーカーなど10社で組織するNBBA(全国理美容製造者協会)がネットでの受発注ができる「楽々注文ねっと」を運営する一方、東証一部上場のビューティガレージ社など複数の業界専用ECサイトがあるが、同社によると、卸との取引では少量の注文が難しかったり、取り扱えない商品があったりなどの課題があるとし、「理美容室は個人経営が9割で、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進む余地がある」としている。
「超」大手のアマゾンジャパンの理美容流通業界参入は、他業に比べ大きく遅れている業界EC(電子商取引)を促進する可能性があり、既存の業界流通に少なからず影響を与えそうだ。
なお、米国アマゾン(アマゾン・ドット・コム)は昨年、業界向けの「アマゾン・プロフェッショナル・ビューティー・ストア」の運用を開始している。
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