融資担当者は美容室開業希望者のどこをみているか
Posted on | 10月 30, 2017 | No Comments
美容室開業のための事業計画書の書き方 その2
「金融機関担当者が重視するもの」
前回は、金融機関から開業資金を得たい方が書く事業計画書は、誰のために書くのかということを意識してくださいとお伝えしました。
今回は、金融機関担当者さんが知りたいことはなにかを、具体的にお伝えしていきます。
【本気度】
仕事柄、わたしも、たくさんの美容室開業希望者様にお会いし、開業をお手伝いしてきているので、どんなタイプの方が、開業後美容室を繁盛させていかれるか、お話ししているとたいていわかります。
それはどこでわかるのかというと、主に2つです。
ひとつは面談させていただくときの「見た目」。もうひとつは、「開業動機」です。
美容のプロとしての自信や、独立後も絶対なんとかしようという責任感は、見た目にオーラとしてでてきます。
不思議なことですが、オーラがあるかたと、なんとなく独立しようという方との「見た目」は、ほんとにすぐわかるのです。
なんとなく独立しようという方は、とりあえず今の職場が嫌だから独立するという方が多く、経営上問題がおこっていしまった場合、あきらめてしまうことも多いです。
経営者があきらめてしまったら、金融機関としては、貸した資金を回収できません。
貸したお金に金利をつけてかえしてくださるからこそ、金融機関の営業がなりたっているのです。
なので、金融機関担当者さんから、本気度をみられるとき、その視線から逃れられません。
もうひとつの「開業動機」も、世の中の役にたつ商売をしてお金をいただいたいく覚悟があるのかどうかが、透けて見えます。
独立して店舗を経営するのは、商売をしてお金をまわすためです。
お金が循環するのは、世の中の役に立つ仕事をするから、その対価としてお金がやってくるのです。
ここを意識していると、「どんなお客様の困りごとを解決してお金をいただき、世の中に貢献してゆくのか」という開業動機は、どう答えるといいのかがわかります。
お役にたって世の中からお金をいただいていく覚悟はあるのか、読み手や聞き手にはすぐ伝わります。
繁盛されていると、金融機関からの融資も前倒しで返済されていますので、ここの「本気度」は重要なポイントです。
次回も、融資担当者さんが重視いただくポイントをお伝えします。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中。フリーランス美容師の活動を応援するFrangeGroupも運営 http://frange.link )。
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