理美容市場は約2兆円、理美容比は1対４

Posted on | 6月 28, 2018 | No Comments

「美容センサス2018年上期」（美容室・理容室編、「ホットペッパービューティーアカデミー」）が2018年6月21日に発表したデータによると、男女15歳から69歳までの理美容室の市場規模は、利用率、年間利用回数、1回当たりの利用金額を計算すると1兆6711億円になる。

15歳から69歳までの人口は日本国の68％で、他の年代が32％を占める。他の年代の利用を勘案すると、おおよそ2兆円程度の市場規模であるのが推測される。（＊）

2兆円の市場規模は、今年3月末日に発表された「サービス産業動向調査・平成28年の拡大調査」（総務省）によると、理容業・美容業合わせた理美容市場が2兆722億円なので、大きな違いはない。

「美容センサス2018年上期」（美容室・理容室編）によると、
美容室を利用する女性の利用率は86％、平均利用回数は4.44回、1回当たりの利用金額は6475円だった。15歳から69歳の女性人口は4947万人（人口動態統計年報・平成28年）なので、女性の美容室市場は1兆459億円になる。

さらに美容室を利用する男性の利用率は33％、平均利用回数は5.37回、1回当たりの利用金額は4108円。同世代の男性人口は5277万人なので、男性の美容室市場は3130億円になる。
男女合わせた美容室市場は1兆3589億円になる。

一方、理容室を利用する男性の利用率は51％、平均利用回数は5.59回、1回当たりの利用金額は2539円なので、人口数から市場規模は3122億円になる。
美容室と理容室を合わせた理美容サロン市場は1兆6711億円の計算になる。

なお、「サービス産業動向調査・平成28年の拡大調査」によると、理容業の市場規模（売上高）は4269億円、美容室は1兆6453億円だった。理美容サロン市場における理容業と美容業の比率はおおよそ1対4の比率といえる。

（＊）15歳から69歳以外の、0歳から14歳、70歳以上の人口は3984万人（32％）を数える。この層は利用率は極めて低く、利用回数、利用金額も15歳から69歳よりは低い。そこで15歳から69歳を10とした場合、この層はその半分の5以下程度と見込んで計算し、日本の理美容サロン市場は2兆円程度になると推測した。
この層の人口は約三分の一を占めるので、この層の消費行動をどう見込むかによって、マケットサイズは変わってくる。

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