理美容ニュース

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改善されない理美容業界の低賃金

Posted on | 2月 20, 2016 | No Comments

平成27年賃金構造基本統計調査
平成27年の賃金構造基本統計調査が2016年2月18日発表された。理美容業の所定内賃金は20万1200円で、前年より1800円増えたものの、全産業の平均(30万4000円)より10万2800円低い。差額は2001年(平成13年)以降最大で、理美容業界の低賃金構造は改善されていない。

また理美容業は、賞与が年間6万5500円と他産業に比べ大きく見劣りし、年間賃金(決まって支給する給与に賞与を合算)は271万9000円だった。これに対し、全産業は489万2300円で、217万3300円もの差がある。
決まって支給する給与は理美容業は22万0700円、全産業は33万3300円だった。

賃金構造基本統計調査は、10人以上の事業所が対象なので、9人以下の小規模零細事業者の多い理美容業の平均所定内賃金は、発表された賃金を下回るものと推測される。なお、調査対象になった10人以上の事業所で働く従業者は理美容業では1万8840人だった。

従業者の平均年齢は理美容業は30.5歳で、全産業の42.3歳より10歳以上若い。勤続年数は理美容業は6.8年なのに対し、全産業は12.1年だった。
理美容業の平均年齢は、平成22年は28.3歳だったが徐々に上昇しているものの、若年従業者を安い賃金で雇用する理美容業界の体質が浮かび上がってくる。

所定内実労働時間は理美容業は174時間、全産業は10時間短い164時間だった。
理美容業の大半を占める9人以下の事業所は、労基法の特例措置業種(8号業種)に該当するため、業界全体の労働時間は上記平均時間をさらに上回る長時間になる。

低賃金で労働時間が長く、また社会保険への未加入業者が多いとあっては、若い人材はなかなか育たない。

理美容業と全産業の所定内賃金の推移(平成27年賃金構造基本統計調査より、単位:千円)

理美容業と全産業の所定内賃金の推移(平成27年賃金構造基本統計調査より、単位:千円)

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タグ: 賃金構造基本統計調査

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