グレーゾーン解消、産業の新陳代謝など提案
Posted on | 6月 28, 2014 | No Comments
サービス産業の高付加価値化に関する研究会が報告署
政府の成長戦略政策の一環として、経済産業省が主管して検討してきた「サービス産業の高付加価値化に関する研究会」の報告がまとまり、その一部は2014年6月24日の閣議で了承された成長戦略に盛り込まれた。
「サービス産業の高付加価値化に関する研究会」がまとめた報告書は、サービス産業全体をテーマにしたもので、理容美容業関係には直接結びつく提案はないが、報告書ではITやBPO(アウトソーシング)の活用、ビッグデータを活用したマーケッティング強化などの提案とともに、産業の新陳代謝、グレーゾーンの解消・規制緩和などが提案されている。
産業の新陳代謝では既存の産業から新たな産業に転換を図るために、ベンチャービジネスなどへの支援・育成策、また従来型産業の経営者・従業者に廃業を促す生活資金面での支援策の必要性などが盛り込まれている。
グレーゾーンの解消では、その例として、スポーツクラブでの生活習慣病予防のための指導と薬局での簡易血液検査サービスの2例が紹介され、サービス産業が成長するためにはグレーゾーンを解消して、積極的に参入できる環境作りの必要性を訴えている。
エステティック業界や脱毛サロンでは医療や他産業とのグレーゾーンの部分に該当するサービスがあり、今後解消に向けて検討される可能性もあるようだ。
また、同研究会を主管した経産省商務情報政策局については、対象業種・産業の範囲があまりに広いため、情報局、流通局、サービス局の3局体制にするよう求めている。
報告書では、今後の検討課題として
・個別サービス分野の分析
・地域でのサービス産業のあり方
・サービス産業の海外展開
の3点をあげている。
タグ: 成長戦略, 経済産業省, 規制緩和